SPECIAL INTERVIEW vol.60
VALT JAPAN DIC株式会社 高橋 亮太様｜オフィスデザイン・レイアウト事例
条件の合う物件を探していたらマンションをオフィス化する事に。
担当営業：R. Zaima、T. Yasuda / 担当設計・デザイン：Y. Hirayama
事業内容をご紹介ください
私たちの親会社であるVALT JAPANは、「就労困難者の大活躍時代をつくる」というビジョンを掲げ、このビジョンのもと約十年にわたり活動を続けています。主力事業として、企業様から業務を受注し、障がい者の就労支援施設へ再発注するアウトソーシングプラットフォーム「NEXT HERO」を展開してきました。これにより、全国の就労支援施設へ業務を依頼し、納品を受ける形で事業を展開しています。ただ、こうして企業経由での業務提供を続ける中で、もっと個人の力を活かせる場が必要だと感じるようになりました。そこで今回、初めて自社運営の事業所を設立し、障がい者や難病を抱える方々が支援を受けながら、自分の力を発揮できる場を提供する新しい取り組みを始めました。この事業所では、対象となる方々をサポートし、より働きやすい環境で活躍していただくことを目指しています。
オフィスコムに依頼したきっかけや経緯を教えてください
事業所を立ち上げるにあたり、オフィス環境を整備する必要がありました。もともとここは住居用の仕様になっていたため、オフィスとして使用できるよう改装しなければならなかったんです。いくつかの会社に相談しましたが、その中でも特に対応が良かったオフィスコムさんにお願いすることにしました。私たちはスタートアップ企業で、できるだけ早く事業を展開して課題解決に取り組みたいと考えていて、スピーディーな立ち上げが必須でした。そんな中、ネット検索でたまたま見つけたオフィスコムさん、その他二社とともに相談したんです。三社のうちリクエストした納期に対応できる会社は二社でしたが、オフィスコムさんの方がより具体的な提案をいただけるなど、迅速に対応していただきました。担当の営業の方は非常に知識豊富だったので、特に障害福祉サービスの事業所を手掛けた経験が豊富だったため、こちらが必要としているオフィス条件への理解も早く、スムーズに話しを進めることができたと思います。
マンションを改修してオフィスにした理由をお聞かせください
もともとは鎌倉エリアで、同じビルの隣の部屋を別の事業で借りていました。ビルのオーナーとも知り合いで、「ここが空いてるよ」と教えてもらい、それなら借りようかという流れになったんです。すぐに契約して入居できるオフィスを借りる方が良かったのですが、つながりのあるビルで条件に合う空きがあったのでこの場所を選びました。ただ、この部屋は住居仕様だったため、オフィス仕様に作り替える必要があり、それが今回の経緯となるわけです。特にマンションにこだわりがあったわけではなく、むしろマンション以外の方が費用を抑えられる面もありましたが、早く事業を開始するためには、すぐ契約できる場所が重要でした。
改修前のオフィス(マンション)ではどういった課題がありましたか？
今回、早く入居したかったためマンションの部屋を借りることになりましたが、オフィス仕様にするためには、室内のどこを残して、どこを解体し、作り替えるか、といった調整が必要になりました。実は、私はこれまでオフィスの居抜き物件や既にオフィス仕様になっている物件の簡単な改装しか経験がなく、今回のように解体から内装仕上げまで携わるのは初めてだったんです。会社の他のメンバーも同じく経験がなく、内装に詳しい人がいない状態でした。そのため、どう進めればいいか、安全をどう確保するか、また納期はどうなるのかといった課題が山積みに。こうした点で、まさに「クオリティ（品質）」「コスト（費用）」「デリバリー（納期）」が重要で、経験のある担当者さんに入っていただけたので大変助かりました。
お話しいただいた課題の解決に向けて、どのような取り組みを行いましたか？
基本的には、オフィスコムさんに提案してもらうようにしましたね。私たち自身でもイメージは持っていましたが、細部までしっかり考慮したデザインを作成できるかというと、そうではなくて。デザイナーや建築士がいるわけでもないので、オフィスコムさんから提案していただけるように工夫をしたところ、私たちの要望にしっかり応えていただけて非常に助かりました。完成までの期間が短かったこともあり、最初からすべてを厳密に決めて工事に入るのではなく、ある程度作業を始めた後に、いろいろと調整しました。着工後にクロスの選定や家具の配置について考えるなど、柔軟に対応してくれたのは、オフィスコムさんだからこそできたことだと思います。私たちの要求は結構難しかったかもしれません。最初の段階ですべてを決定するのではなく、施工中にクロスや家具の変更を行ったり、ロゴマークの設置位置についても現場を見ながら調整しました。
ご予算の兼ね合いもある中で、金銭面はいかがでしたか？
金銭面については特に問題はなかったと思います。相場については、私たちも内々で把握していたので、オフィスコムさんには相場内でやっていただけた印象です。特に不満や問題は感じませんでした。着工後に部分的な修正をお願いしたこともありましたが、仕様変更による再見積もりが発生することはありませんでした。多少のブレも想定した上で、最初に出していただいた見積もりがあったので助かりました。例えば、天井を上げたい、段差をなくしたい、OAフロアの範囲を広げたいといった要望を伝えていましたが、これらも考慮して見積もりを出してくれていたと思います。最初の見積もりの金額内で、さまざまな修正や仕様の調整を受け入れてもらえて良かったです。
苦労した点や反省点などはありますか？
私たちの経験がなかったため、発注者として必要な要件を中途半端な状態で出してしまったことは反省点ですね。オフィスコムさんが頑張っていろいろと対応してくださったのですが、本来であれば、プロジェクトマネジメントとしてのスケジュールにもう少し余裕を持って臨むべきでした。発注者としての要件とプロジェクトのスケジュール管理は、こちらの課題でしたね。とはいえ、その二点について結果的に問題が発生しなかったのは、オフィスコムさんがしっかりとサポートしてくれたおかげだと思います。みなさんの支えがあったからこそ、問題が顕在化することなく、改修を無事に終えることができたのではないでしょうか。
最後に改修を終えてのご感想をお聞かせください
オフィスコムさんに助けられたというのが率直な感想です。何度も言うように、私たちにとっては今回が初めての事業所で、知識やノウハウもそれほどない状態でスピーディーに立ち上げたいという使命がありました。そういった難しい課題を克服できたのも、オフィスコムさんの営業担当の方、特に安田さんのサポートのおかげだと思います。
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