SPECIAL INTERVIEW vol.61
株式会社ジーエークロッシング 小川様・長井様・奥谷様・中濱様|オフィスデザイン・レイアウト事例
ゆとりあるオフィス空間、カフェのような休憩スペースが、社員の行動変容に。
担当営業:K. Yamamoto / 担当設計・デザイン:R. Iyota
事業内容をご紹介ください。
小川様:広告制作会社として、主に流通小売業の販促用コンテンツを手がけています。紙媒体、デジタル、映像などあらゆるメディアに対応していますが、売上構成比としてはeコマース用画像のコンテンツ制作が高いです。東京・大阪・神戸・台湾すべての拠点に自社スタジオを併設しており、撮影プランニングからレタッチまで一貫対応しています。
オフィスコムに依頼したきっかけや経緯を教えてください。
小川様:弊社は国内に7拠点あるのですが、順番に改装してきました。ここ神戸本社は自社物件として19年前に建てたのですが、極めてローコストで作りました。他の拠点がどんどん綺麗になっていくものですから、本社の社員からは「なんでここだけ古いの!」と苦情が出てきて(笑)。それなら改装しようということになったのです。それともう1つ、弊社は来年設立20周年を迎えます。新しい成長に向けて環境を改善したい想いもありました。オフィスコムさんに依頼したきっかけは、1年半ほど前にオフィスを改装された取引先の会社さんを訪れた際「センスいいな」って思って、どこにお願いしたのか聞いたらオフィスコムさんでした。連絡先をお聞きして、電話をさせてもらった次第です。
長井様:見積もりの段階でいくつかの会社にお声がけさせてもらったのですが、「わかってもらえてないな」と感じることが多くて…。そんな中、オフィスコムさんは1番イメージのすり合わせがしやすかったのを憶えています。より良いものを提案いただいたり、他の事例を見せてくださったりと相談しやすかったです。
改修前のオフィスの課題を教えてください。
小川様:コミュニケーションが希薄になっていたのが課題でした。ちょうどコロナ禍だったこともあり、打ち合わせはオンライン、仕事も食事も各々が自席で…というような状況です。あとは書類の管理が煩雑だったり、上着を複数枚も椅子の背にかけていたり。オフィスの規律という部分でも課題がありました。
長井様:社員全員にヒアリングしたのですが、「雑多でクリエイティブなことをやっているオフィスに見えない」という意見が多かったですね。備品も各自が申請して揃えていたので、統一感がありませんでした。
中濱様:私は経営管理室で仕事をしているのですが、ここは財務や人事などセンシティブな情報を扱う部署です。一方、他部署とは本棚で仕切られているだけの状態。そのため、大事な話をするときは、別室で電話をしたり、声を潜めたりと配慮が必要でしたね。
施工内容はどのようなリクエストだったのでしょうか?
小川様:関西の中核として機能するような場所にしたい想いがありました。face-to-faceの打ち合わせもそうですが、もっと社内のコミュニケーションが取れるようなスペースを作りたいと。例えば弊社には、2ヶ月に1回社員全員が交流する“宴”という集まりがあります。そんなこともできる場所を作ることですね。あとは、経営管理室を別室として完全に独立させることです。
長井様:仕事をゾーニングで変えていきたいという依頼をしました。これまでは全員が自席でどうにかしようとしていたのですが、仕事のやり方自体を変えたいと。あとはオシャレな雰囲気、特に休憩スペースに関してはカフェみたいにしたいとお願いしました。細かな点でいうと、天井のあらゆるところから落ちている配線を変えたり、窓が開けられるよう網戸をつけたり。床も以前はすべてカーペットだったのですが、人が歩くところは掃除しやすい床に、座って仕事をする床は、冬でも寒くないようにカーペットスタイルにしてほしいと要望しました。
こだわった点を教えてください。
長井様:限られた予算の中での改装です。最初は椅子なども交換する予定でしたが、備品よりもあとから変えられない部分に注力しました。例えば社長室や休憩スペースの一部の壁をちょっと違う色にして、空間に厚みが出るようにするなど、将来にわたって使いやすくてオシャレな環境にすること。このバランスは頑張ったところですね。あとは、将来従業員が増えても働けるような席数を確保することです。その上で、どのようにコミュニケーションのスペースを増やしていくか。ここは何回もやりとりさせてもらいました。また、個人ロッカーを設置することで、私物と仕事で使うものを分ける仕様に変更。以前はすべて自分のデスク周りに置いていましたから。ハンガーラックも置いたので、上着もかけられるようになっています。おかげで社内景観がかなり整いましたね。
金額面やオフィスコムの担当者とのやりとりはいかがでしたか?
小川様:私たちの会社には、スタジオもあるので、他の拠点でもよく改装を行っています。そのため、先に年間の改装予算を決めているのですが、予算内に収めてくださったのが良かったです。また、オフィスを改装している間は、自社のスタジオをオフィス代わりにしていましたが、この期間はスタジオの貸し出しができません。売上にも影響が出るため、期日通りに工事を完了することがとても大切です。ここにもしっかり応えていただきました。
中濱様:「ここは金額的にどうにかならないですか?」みたいなことも、担当の山本さんにうまく聞いてもらえたので、予算内に収められました。また、計測にはすごく時間をかけられていたのですが、そこからパース完成までが早かったですね。他社さんの3倍以上、もっとかもしれません。かなり早かったですし、計り漏れもなかったです。
長井様:たしかにレスポンスがすごい早かったですね。弊社に来ていただいたタイミングで「ここをこうしたい」と要望をお伝えすると、すぐに概算を教えていただけました。おかげで検討しやすかったですね。奥谷様:床板などのセレクトで悩みましたが、山本さんから提示いただくものが、初見でいいなと思うものばかり。そのままお願いさせてもらったような感じでした。
従業員の方からのご感想などはありましたか?
長井様:以前は「喋っちゃいけないのかな」ってくらい静かな雰囲気。今は音楽をかけて空間にもゆとりができ、コミュニケーションが取りやすくなりました。仕事にも集中しやすいと制作メンバーから聞いています。奥谷様:休憩スペースに結構みんなが集まっていますね。会話も弾みますし、オンラインで打ち合わせをしたり、ミーティングをしたり、すごく活用されています。
中濱様:経営管理室は別フロアに完全個室で作られたので、機密保持の部分が強化されました。個人的な話では、外食していたランチを休憩スペースでするようになりましたね。ちょっとしたミーティングにも使えています。
苦労した点や反省点などはありますか?
長井様:苦労は特にないですが、限られた予算の中で、取捨選択をしなければなりません。これも見積もりの段階で、細かく提示していただいたので、何に注力するかをしっかり検討してからスタートできました。
最後に改修を終えてのご感想をお聞かせください。
奥谷様:社内のメンバーからはナチュラルな感じがいいという要望が多かったのですが、ナチュラルにしすぎるとゆるい雰囲気になってしまいます。うまく大人っぽい感じに仕上げてもらえました。
中濱様:最初のパースと実際のものとほぼズレがありません。それはすごくありがたかったですね。
長井様:本社にはレンタルスペースのスタジオが併設されているのですが、今度はここの改装もお願いしようと思っています。内装全般に対応いただけるので助かります。
小川様:間違いなく社内の雰囲気が変わりました。やっぱり働きやすさあってこそのモチベーション。これが質の高い提案、さらには取引先の拡大といった成果に結びついていく、そう期待しています。
STORYストーリー
該当サービス |
---|