SPECIAL INTERVIEW vol.58
GEN GUITER STUDIO株式会社 代表取締役 渡部 智弘 様|オフィスデザイン・レイアウト事例
老朽化した工房を”ちゃんとしたお店”を目指し全面リニューアル!
担当営業:T. Yasuda / 担当設計・デザイン:R. Hamada
事業内容をご紹介ください。
「ギター工房 弦」としてエレキギター、エレキベース、アコースティックギターを中心に、楽器の製造、修理、販売を行っています。今回、ご縁がありオフィスコムさんにギター工房の全面リニューアルを行っていただきました。省スペースながら以前よりも広くなり、見た目にも綺麗な工房になりました。ギターやベースなど楽器の修理・製作を検討されているお客様は是非とも生まれ変わった「ギター工房 弦」へお気軽にお越しいただければと思います。
オフィスコムに依頼したきっかけや経緯を教えてください。
工房の改修を検討していた際、インターネットでいくつかの業者を検索したところ、オフィスコムさんが比較的上位に表示されました。初めて知った会社でしたが、ホームページを見たところ、具体的な事例や料金の目安が掲載されていて、コスト面で魅力を感じましたね。実は以前、他社にも相談して具体的な設計の話も進めていたのですが、工期が長引く可能性があるということで、「ちょっと厳しいかもしれません」という話をされてしまって。工房を長期間閉め、休業するわけにはいかず、短期間での対応が求められていました。オフィスコムさんにはその点も含めて相談したところ、こちらの希望する工期内で対応可能とのことで、お願いすることに決めたのです。
御社はギター工房ですが、なぜオフィスコムに施工を依頼したのでしょうか。
ギター製造の新規事業を展開するにあたって、スペースの無駄をどうにか解消したいと考えていました。もともと2人で始めた工房で作業スペースが限られていたため、3人以上が効率的に作業できる環境を整えたいと思いまして。業界特有のニーズに対応する専門業者は少なく、オフィスコムさんの提案が最適でした。
改修前のオフィスの課題を教えてください。
3人以上の作業スペースがないという問題を抱えていました。大型機器であるCNC(コンピューター数値制御機械)を導入するにあたってのスペース確保も大きな課題に。また、十分なスペースを確保できないことからお客様からの預かり品の管理も困難で、来店されたお客様の手の届く場所に預かり品を置くしかないという状態だったのです。
上記の課題に対してどのように解決しましたか?
オフィスコムさんの提案により、スペースの割り振りを見直し、作業台を3台並べられるようになりました。預かり品に関しても、スペースを奥に移すことができ、作業エリアをより効率的に使えるようになっています。間仕切りの位置や壁の設計についても細かい注文をしましたが、すべてに対応していただき、最終的には満足のいく形に仕上がりました。
施工内容はどのようなリクエストだったのでしょうか。
メインのリクエストは、間仕切りの設置とスペースの効率的な配置です。作業スペースは明るく製品が見やすい環境を求めたところ、スポットライトを使用して色再現性の高い照明を採用していただきました。対して、ショールームの展示スペースは落ち着いた雰囲気を希望。照明やデザインにもこだわり、落ち着いた雰囲気を出すために壁紙の色や床材にも特別なリクエストをしました。
こだわった点を教えてください。
照明や壁紙などのデザインについては、担当の安田さんが主にアイデアを出してくれて、ほぼお任せしていました。安田さんがいろいろな提案をしてくれたのですが、私たちからも「落ち着いた感じがいい」という要望を伝え、いくつかイメージ画像を渡していたのです。 展示楽器の設置に伴い、ショールームの片方の壁は黒、もう片方は白にすることでコントラストをつけて、展示スペースにメリハリを出すように工夫しています。床は木材を使用することで、自然な温かみと落ち着きのある空間を演出しました。 また、コンセントの設置もリクエストしており、全体的に少し多めに配置。もともとはコンセントの数が少なかったのですが、今は作業台ごとに必要な分だけ設置してもらっています。
金額面やオフィスコムの担当者とのやりとりはいかがでしたか。
担当の安田さんは全体的にざっくりとした対応で、私にとってはそれが良かったです。たとえば、使用する照明器具の型番など、見積もりの段階では細かい情報は含まれていませんでした。型番が決まっていれば価格もかなり細かく出るのですが、型番まで決まっていなかったのでざっくりした金額のみで融通が利くようになったのです。基本的に「お任せで進めます」というスタンスだったので、その分、話がスムーズに進んだと思っています。 価格面では、最初に提示された見積もりを見た際、比較的安く施工できる印象を受けましたが、実際にはもう少しかかることに。最初の設計図面を基に見積もりを詳細に確認し、削れる部分を削って予算を調整することにしました。 具体的には、最初のプランでは吊り戸棚を設置し、その下に照明をつけて楽器を展示する予定でしたが、吊り戸棚をなくしたショールームの設計に変更。結果的には、吊り戸棚がない方が良かったと思っています。また、天井の高さを変更するという案もありましたが、大家さんが難色を示したため、そのプランも取りやめました。さらに、床に関しては、元の床を剥がさずにその上に新しい床材を張る方法を採用することで、費用を抑えることに成功。 こうした形で、金額面では削れる部分を削りつつ、重要な部分にはしっかりと費用をかけることで、全体的なバランスを取りながら進めることができました。
従業員や取引先の方からのご感想などはありましたか。
改修後、お客様から「綺麗になった」といわれることが多いですね。特に初めていらっしゃる新規のお客様からは”ちゃんとしているお店”と認識していただけているようです。お客様にとって大切なギターやベースを預ける際に「ここに任せても大丈夫」と感じていただくのは大事なポイントではないでしょうか。 現在、一緒に作業をする従業員は2名いますが、彼らからは作業がしやすくなったと聞いています。自分のスペースが確保できるようになったことで、動きやすくなったと。改修前と比べると、作業環境が大きく変わったなと実感しています。特に、各作業台にコンセントの数を増やしたことが大きいですね。以前はタコ足配線がひどく、火事になるんじゃないかと心配でした。
苦労した点や反省点などはありますか。
反省点は、最終的に収まりがギリギリになったことです。無事にすべてが収まったのは幸運でしたが本当にギリギリで、下手をすると扉が開かなくなる恐れがありました。
というのも、このビルの正確な図面が手に入らなかったので、工事前に詳細な設計図を作成できず、現場で調整しながら進める必要があったのです。その結果、設計図面と実際の寸法に若干の違いが生じる場面もありましたが、最終的にはなんとかうまくいったので不満は特にありません。担当の安田さんとも「これは現場で調整しましょう」と早期に話し合うことができたため、スムーズに進行しました。ベストを尽くしてくださったこともあり、結果的にはギリギリの状況ながらも無事に成功したと感じています。
最後に改修を終えてのご感想をお聞かせください。
必要としていたことが実現し、非常に満足しています。工房での作業がとても快適になり、お客様からも好評です。初めてご来店いただく方々にも好印象を持っていただいていることが嬉しいですね。ゆとりある作業スペースも確保でき、これから始める新規事業の準備も整いました。担当の安田さんをはじめ、オフィスコムさんには心から感謝しています。
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