生産性の向上や働き方の変化への対応を目的として、オフィスデザインの変更を検討する企業も見られるようになってきました。
しかし、新しいオフィスをデザインする際は、さまざまな作業が必要になるため、どの程度の費用がかかるのか、わからないという人もいるのではないでしょうか。
ここでは、オフィスデザインにかかる費用や費用を抑える方法、依頼する業者を選ぶ際のポイントについて解説します。
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オフィスデザインとはオフィス全体の内装やレイアウトを設計すること
オフィスデザインとは、オフィスの移転やレイアウト変更の目的に応じたコンセプトを立案し、オフィス全体の内装やレイアウトを設計することです。
また、動線の検討や用途ごとのエリアの配置なども、オフィスデザインに含まれます。
オフィスはデザイン次第で社員が働きやすくなったり、モチベーションを向上させたりすることができります。
例えば、気軽に使えるミーティングスペースやオフィスカフェを設置すれば、社員のコミュニケーション活性化につながるでしょう。
業務に集中しやすいブース席も採用すれば、生産性をアップさせることもできます。
オフィスデザインは企業のブランディングにも役立つため、近年では、社員の働きやすさに加え、おしゃれな雰囲気を重視する企業も増えています。
自社の目的に合わせて、オフィスをデザインすることが重要ですが、適切なデザインを自社だけで検討するのは難しく、専門業者への依頼が一般的です。
オフィスデザインを依頼できる業者には、空間デザインを専門とする業者や設計事務所、オフィス移転トータルサポート会社などが挙げられます。
なお、空間デザインを専門とする業者や設計事務所に依頼する場合、オフィスデザインや内装工事などを、複数の業者が担当することになります。
一方、オフィス移転トータルサポート会社に依頼すれば、1社のみでデザインやレイアウト、内装工事などのすべての工程に対応可能です。
オフィスデザインにかかる4つの費用
オフィスデザインにはさまざまな費用がかかり、デザインや工事内容などに応じて増減します。
ここでは、オフィスデザインにかかる4つの費用について解説します。
① レイアウト設計費
オフィスデザインにかかる費用として、レイアウト設計費が挙げられます。
レイアウト設計費は、コンセプトを立案し、それをもとにオフィス全体をデザインし、レイアウトするための費用です。
希望するデザインや作図枚数、修正回数によって費用に幅があり、業者によって異なりますが、一般的に20万~50万円程度とされています。
レイアウト設計では、執務エリアや会議室などオフィス全体の配置に加え、それぞれの空間について、内装のデザイン、デスクの配置など詳細なレイアウトを設計していきます。
新たなオフィスの目的やデザインの希望が定まっていなければ、業者との打ち合わせに時間がかかってしまい、修正回数も増えるでしょう。
やりとりをスムーズに進めるためには、オフィスの目的や理想の働き方を明確にして、レイアウト設計を担当する業者に伝えることが重要です。
② 設計監理費
設計監理費も、オフィスデザインにかかる費用のひとつです。
設計監理費は工事をする際に、現場を監督するための費用です。
実際の費用は施工日数によって変わりますが、一般的に10万~50万円程度とされており、施工にかかる日数が増えるほど、設計監理費は増加します。
③ 内装工事費
オフィスのデザインには、オフィスの内装工事にかかる内装工事費も必要です。
費用はオフィスの仕様や面積、工事内容によって大きく変わりますが、一般的に1坪10万円以上が目安とされています。
- 関連記事
- 「オフィスの内装工事の費用はいくらになる?必要な工事を解説」
④ 設備工事費
オフィスをデザインする際には、通信工事費もかかります。
通信工事費は、電気や電話、インターネットなどのインフラを整備するための費用です。
費用は工事の仕様によって異なりますが、一般的に社員1人につき5万~15万円程度かかります。
オフィスデザインの費用を抑える6つの方法
オフィスデザインにはさまざまな費用がかかりますが、予算内で理想のオフィスを実現できるよう、費用を抑える方法も検討しましょう。
ここでは、オフィスデザインの費用を抑えるための、6つの方法について解説します。
① 一貫して対応できる業者に依頼する
オフィスデザインの費用を抑える方法として、一貫して対応できる業者に依頼することが挙げられます。
新しいオフィスには、デザインやレイアウトの設計だけでなく、内装工事やオフィス家具の手配などさまざまな作業が必要です。
さらに、オフィスの移転を伴う場合は、新オフィスの物件探しや引越し、旧オフィスの原状回復工事なども必要になるため、これらの作業を一貫して対応できるオフィス移転トータルサポート会社に依頼すれば、費用を抑えることが可能です。
また、依頼前に複数の業者から見積もりを取ることも重要です。
業者によって費用や対応範囲が異なるため、合計の見積もりをもらった上で、比較しましょう。
② セットアップオフィスを利用する
セットアップオフィスの利用も、オフィスデザインの費用を抑える方法のひとつです。
セットアップオフィスとは、あらかじめ内装が工事され、オフィス家具も設置されたオフィスです。
セットアップオフィスに入居すれば、内装工事やオフィス家具の手配などの費用を削減できます。
セットアップオフィスでは、物件の付加価値向上を目的として、貸主がデザインや内装工事などを実施しており、デザイン性の高い物件も多くあります。
内装やオフィス家具が準備されているため、移転にかかる期間も大幅に短縮可能です。
ただし、セットアップオフィスは、自社の希望に合わせてデザインされているわけではないため、ミスマッチが起こる可能性があります。
また、賃料は一般的なオフィス物件よりも高くなるため、初期費用とランニングコストのバランスを考えて検討することが大切です。
③ オフィス家具を自社で選ぶ
オフィス家具を自社で選べば、オフィスデザインにかかる費用を抑えられます。
多くの場合、オフィスデザインを変更する際には、新しいオフィス家具を購入します。
新しい家具の選定を、業者に任せれば手間はかかりませんが、費用はかさんでしまうでしょう。
イメージに合うリーズナブルな価格のオフィス家具を自社で見つけられれば、コストを圧縮できる可能性があります。
ただし、自社でオフィス家具を選定する場合は、デザインやレイアウトに支障がないよう、業者と調整が必要です。
④ 使用する材料のグレードを下げる
内装に使用する材料のグレードを下げることも、オフィスデザインの費用の抑制につながります。
オフィスの床や壁に使用する材料には、さまざまなグレードがあります。
グレードの高い壁紙や床材を使えば、高級感のある仕上がりになりますが、費用は高額になってしまうでしょう。
イメージに近く安価な材料を利用することで、コストを圧縮できます。
ただし、業者によって取り扱う材料が異なるため、材料のグレードを下げるには、内装を担当する業者との相談が必要です。
また、グレードを下げすぎると、イメージどおりの仕上がりにできなくなる可能性もあります。
⑤ 居抜き物件を活用する
居抜き物件を活用することでも、オフィスデザインの費用負担を軽減できます。
居抜き物件は、退去した企業の設備や備品が残っている物件です。
オフィスの居抜き物件の場合は、壁紙やカーペットなどの内装に加え、デスクや椅子などのオフィス家具が残されている物件もあります。
残された内装やオフィス家具を活かしたデザインにすれば、内装工事などの費用を抑えられるでしょう。
ただし、残されている内装の状態は、居抜き物件によって異なるため、自社の希望に合うか、慎重に確認する必要があります。
⑥ スケルトン物件の場合は天井などをそのまま活用する
スケルトン物件に入居する場合は、天井などをそのまま活用することで、一部内装工事費用を抑えられます。
一方で、スケルトン物件は、配管や配線がむき出しの物件で、多くの場合、壁紙や床材なども撤去されており、内装工事をしなければ使用できません。
デザインやレイアウトの自由度が高いため、自社のイメージに合ったデザインを実現しやすいですが、コストはかさんでしまいます。
そのため、スケルトン物件のデザインを検討する場合は、天井にパネルなどを使わず、配管などを活かしたデザインにすれば、全面的に内装工事をするより、コストを抑えられる可能性があります。
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オフィスデザインを依頼する業者を選ぶ際の4つのポイント
自社だけでオフィスのデザインを検討するのは難しいため、専門業者への依頼が一般的です。
ここでは、オフィスデザインを依頼する業者を選ぶ際の、4つのポイントについて解説します。
① 実績を比較する
オフィスデザインを依頼する業者を選ぶ際は、業者の公式サイトなどを参考に、過去の実績を比較します。
施工実績だけでなく、施工数についても確認が必要です。
素敵なオフィスデザインの施工事例があったとしても、実績が少なければ、自社の希望を実現できない可能性があるため、実績の多い業者を選ぶことが重要です。
多くの場合、公式サイトには実績の一部しか掲載されていないため、直接問い合わせてみるとよいでしょう。
② デザインの提案力を比較する
オフィスデザインを依頼する業者を選ぶ際は、デザインの提案力についても比較しましょう。
近年、オフィスデザインは多様化が進んでおり、業者によって得意なデザインが異なるため、自社のイメージに合うデザインを提案できる業者を見つけることが重要です。
実績が豊富な業者でも、デザインの提案に偏りがあって、自社のイメージと合わなければ、理想のオフィスは実現できません。
自社の希望するデザインや業務内容、目指す働き方にマッチする提案をしてもらえるか、慎重な検討が必要です。
③ 見積もりが予算内におさまるか確認する
オフィスデザインを依頼する業者を選ぶ際には、見積もりが予算内におさまるかどうかについても確認しましょう。
オフィスデザインにかけられる費用は、企業によって異なります。
魅力的なオフィスデザインを実現するため、すべてのグレードを上げてしまえば、それだけコストが増し、予算を超えてしまうかもしれません。
あらかじめ決めた予算の範囲内で、最適な提案をしてくれる業者を見つけることが重要です。
また、見積もりは合計の金額だけでなく、内訳についても確認が必要です。
見積もりの金額が予算内におさまっていても、追加で費用が発生すると、予算を超過する可能性があります。
見積もりに必要な費用がすべて含まれているかチェックしてください。
④ アフターフォローがあるか確認する
オフィスデザインを担当する業者を選定する際は、アフターフォローがあるかどうかも確認しましょう。
オフィスデザインは、社員の増減や働き方の変化によって、見直しが必要になるかもしれません。
アフターフォローのある業者なら、自社の状況に合わせて、オフィスの動線やオフィス家具の配置を変更するなど、オフィスデザインを修正できる場合もあります。
業者を選ぶ際には、アフターフォローの体制や実際にフォローしたケースについても確認してください。
まとめ|オフィスデザインの費用を抑えるためオフィス移転トータルサポート会社への依頼を検討しよう
一般的に、オフィスデザインにはオフィスの仕様や規模に応じて、高額な費用がかかります。
できるだけ費用を抑えて理想のオフィスデザインを実現するためには、一貫して作業に対応できるオフィス移転トータルサポート会社への相談がおすすめです。
オフィス移転トータルサポート会社オフィスコムでは、オフィスデザインの基本プランを無料で提供しています。
また、デザインから工事までの工程を一貫して担当できるため、費用の効率化が可能です。
オフィスデザインの費用について疑問がある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
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