小規模オフィスをつくる際の押さえておきたいレイアウトとオフィスデザイン
省スペースでも快適な空間に
スタートアップから10~20名規模の会社・組織はひとりひとりの担当領域がまだまだ曖昧で、なんでも自分でやらなくてはいけないケースが多いと思われます。ひとりひとりのパフォーマンスが全体に大きく影響するので、個人個人が業務に集中できる環境をつくることが、小規模オフィスの一番の課題だと思われます。
その一方で、人の流れや来客用のスペースを考慮すると、通路や会議スペースも一通り確保しなければなりません。今回は小規模オフィスをつくる際の押さえておきたいポイントをいくつかまとめました。
オフィスレイアウトは図面で考えよう
小規模オフィスにありがちなレイアウトは、置きたい物を感覚的に配置してしまい、通路スペースを潰してしまうことです。
通路が狭いと、人が通るたびに椅子を移動し、人とすれ違う際も気を使い合いながら過ごさなければなりません。図面でしっかりと確認し、オフィスレイアウトを考えましょう。
図面でオフィスレイアウトを考えるときは、最初にデスクやコピー機、什器、収納、ミーティングスペースを確保します。図面でオフィスレイアウトを考えることで、通路が狭い、窮屈など改善をする箇所に気がつくことができるでしょう。
限られた空間を効率よく使う為のゾーニング
ゾーニングとは、空間(ゾーン)をテーマや用途、機能ごとにスペースを分ける事です。
オフィスに置き換えて考えると、どの部署をどこに配置しよう?会議室はどこに設置しよう?などを考える事です。
例えば、営業や客先常駐が多い会社では、オフィスに全員分のデスクを用意したけど、社員の半分も社内にいないということはよくあります。このような場合、フリーアドレスデスクにすることによって、実際に常駐している社員分の席で事足りるので、スペースの削減が可能です。
また、来客が多い会社であれば、ミーティングスペースを入口付近に設置すると、わざわざワークスペースを横断せずに効率的にご案内することが可能です。このように、ゾーニングでは会社の特徴や、「このようにしたい」というイメージを考え、それを達成させる為には、どこになにを配置すれば効率よく動けるかを考えます。
オフィス内の部屋割りは、後で「こうしておけばよかった」と後悔してもすぐに変更する事はできないので、はじめにしっかりとゾーニングを考える事がとても重要です。なお、ゾーニングはセキュリティや消防法などの法律の兼合いもあるので、必ず専門業者を交えつつ行いましょう。
予算が少なくてもミーティングスペースはしっかりつくる
小規模オフィスで見落とされがちなのがミーティングスペースです。
予算や空いているスペースが限られているため、「ちゃんとした会議室を設けない」ことを検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、ミーティングスペースは、しっかりとつくりこまないと、結局は利用率の低い空間になりがちです。
妥協して安価なローパーテーションで簡易的な会議室にすると、周囲を行き交う人の視線を気にしつつ、内からも外からも漏れる会話や雑音に耐えながら、打ち合わせを行うことになります。予算やスペースの問題もありますが、こういったケースに陥らないようゾーニング計画の早い段階で専門業者にご相談することをオススメします。
オフィス家具のデザインで印象が大きく変わります
小規模オフィスはスペースが狭いので、そこに配置された家具はオフィスの面積の中で大きな割合を占めることになります。つまり、家具の存在感が引き立ちやすく、空間の雰囲気を左右する重要なポイントになります。
オフィスの移転やリニューアルは大きな費用が発生するため、家具の選定にまで目を向けるのは厳しい部分もあるかもしれません。だからといってそこで妥協してしまうと、ただの作業部屋になってしまう可能性があります。
必ずしも多額の費用をかける必要はありませんが、決して安くない金額を投資してオフィスを構えるのですから、従業員にも来客者にも居心地の良い空間になるよう、オフィスデザインに適したオフィス家具を導入するようにしましょう。
余裕があれば照明にも配慮する
せっかくオフィスをデザインするなら、家具や内装だけでなく、照明にもこだわってみましょう。
照明はそれほど費用をかけることなく、オフィスの雰囲気づくりに大きな影響を与える部分でもあります。例えばエントランスや会議室の照明を意図的に落としてシックな雰囲気にしたり、オフィス全体を省エネ・長寿命のLED照明に変更して月々の電気料金をおさえたりといった様々な方法が考えられます。
小規模オフィスであれば照らす範囲も狭いので、比較的に安価で電気・照明工事を行えます。予算に余裕があれば検討してみても良いかもしれません。
トイレの問題
これはオフィスのレイアウトと直接関係していることではありませんが、小規模オフィスでは大切なポイントになります。小規模なオフィスではプライバシーの問題が出てきやすいからです。たとえば、トイレの問題があります。
小規模なオフィスではトイレが1つしかないことも多いです。もし、オフィスにトイレが1つしかなかった場合、男女共用ということになります。男性はあまり気にしないかもしれませんが、女性は男性と同じトイレを使用することに抵抗を感じることも多いはずです。
それを放っておくと、居心地の悪さから働きにくい環境だと思われてしまいます。そのため、男女間のプライバシーを守るルールをあらかじめ考えておくことをオススメします。
まとめ
小規模オフィスはスペースが少ないぶん、利便性や自由度が低いと思われがちです。
たしかに、スペースの広いオフィスに比べると、デスクや家具のレイアウトは限定的なものになります。
しかし、小規模ならではの魅力もあります。やり方次第で、小規模オフィスでも快適な環境にする事は十分可能なので、今回の記事で紹介してきたことを参考にしてみてください。
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ワークスペースは明るくフラットな空間に。休憩スペースではリラックスできる和やかな雰囲気に…というように、その空間の目的に合わせた光の演出をすることが、快適なオフィスづくりには重要です。
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