OAフロア(フリーアクセスフロア)の選び方
OAフロアの導入ポイント
以前OAフロア(フリーアクセスフロア)の構造等をご紹介しましたが、今回はOAフロアの導入ポイントをご説明致します。
OAフロアは、耐荷重、用途、床高、構造等で分けることができ、その項目の中で導入ポイントをご説明致します。
耐荷重別OAフロア導入ポイント
耐荷重とは、OAフロアがどのぐらいの重さにまで耐えられるかを表し、下記の様に分けられます。
- 耐荷重1㎡当たり約200~300kgのOAフロア(3000N)
- 耐荷重1㎡当たり約300~400kgのOAフロア(4000N)
- 耐荷重1㎡当たり約400~500kgのOAフロア(5000N)
一般的な事務所向けのOAフロアで、標準的な家具や複合機等を設置する場合に適しています。
適合業種:一般的なオフィス、小規模オフィス、店舗、賃貸オフィスなど
大きな書棚、小規模サーバー機器等を含む重量物を設置する場合に適しています。
適合業種:病院、学校など
サーバーラック、制御機械等の重量機器等を設置する場合に適しています。
適合業種:IT・通信、銀行、官公庁など
【耐荷重別で決める際は、必ず設置する家具や機器等の重量を確認してから選定してみましょう。】
用途別OAフロア導入ポイント
■オフィス用
一般的な事務所向けのOAフロアで、標準的な家具や複合機等を設置する場合に適しています。
■サーバルーム用
サーバーラック、制御機械等の重量機器の設置や、または帯電防止、耐震・免震に適しています。
■クリーンフロア用
空調空気を流通できるように考慮された特殊な加工をしており、半導体、精密電子機器、食品関連等の実験室、工場等に適しています。
■その他
その他用途のOAフロアが色々ございます。
【OAフロアを設置する部屋は、どの様な目的で使用するかで選定してみましょう。】
床高からのOAフロア導入ポイント
OAフロアの床高は、低いものは置敷式で40mmからあり、支柱にて高さを調整できるタイプは500mmや600mmまで上げられるOAフロアがあります。
床高でOAフロアを選ぶ際は、LANケーブルや電気配線等の容量を確認し、高さ調整が出来るOAフロアにするかしないかを検討したほうが良いです。また、天井高も注意が必要です。検討したOAフロアの床高の分、天井高が低くなりますので、導入する前とは圧迫感を感じることになります。小さいオフィスでも最低2.5m以上の天井高が必要です。
構造別OAフロア導入ポイント
OAフロアの構造別でも分けることができます。OAフロアの構造について
■支柱一体型置敷式簡易OAフロア
素材はPP樹脂などで出来ており、支柱とパネルが一体型のOAフロアです。
接着剤を使用しないため賃貸オフィス等にも使用されております。敷設コストは他のOAフロアと比べて安く、軽いため簡単に配線の変更等が行えるのがメリットです。
また、高さ調整が出来ない場合や、配線をしっかりと設計・固定しておかないと、配線の混触、パネルが配線上に乗ってしまい断線の可能性があります。
■支柱分離型床高調整式OAフロア
素材はスチールやコンクリートなどで出来ており、支柱とパネルが分離しているので高さ調節が可能です。
十分な配線容量を床下部分の空間に作れることから、配線の変更・増設の自由度の高いOAフロアであるのがメリットです。
また、配線をしっかりと設計・固定しておかないと、配線の混触、ノイズが発生する可能性があるというデメリットがあります。
■置敷式溝配線OAフロア
素材は高強度軽量コンクリートと溝カバーは鉄鋼等で出来ています。
溝カバーを取るだけで配線を組み替えることができるため、特に専門業者に依頼しなくても配線の変更・増設を行えることから、メンテナンス費用の面で優れているのがメリットです。
また、高さ調整が出来ないため、限られた配線容量しか通すことが出来ないのがデメリットです。
【構造別で選ぶ際は、レイアウト変更が頻繁にあるのか、人の増員があるのか等で配線の取り回しや配線容量が変わりますので、その点を確認してみましょう。】
OAフロア導入のまとめ
まずは、設置場所の使用用途、家具の重さ、配線量、天井高等を確認してみましょう。
OAフロアは種類やメーカーと様々ですので、自社に最適なものを検討して見て下さい。また、OAフロアの仕上げとしてタイルカーペット、フロアタイルがございます。そちらも素材や用途など色々とありますので、別の機会にご説明致します。不明な点がございましたら、質問だけでも弊社で対応可能なスタッフが常駐しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
タイルカーペット
OAフロアそれぞれの用途や耐久性などのメリットとデメリットを考慮し、お客様に最適な物をご提供したいと思います。
OAフロア・床工事サービス
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